数学教育ゼミ学生が日本科学教育学会年会で学会発表をしました

令和5年9月18日(月・祝)~20日(水)に愛媛大学城北キャンパス(共通教育棟A・グリーンホール)で開催された第47回日本科学教育学会年会(主催:一般社団法人日本科学教育学会)へ参加した。今年は「産官学民が協働する科学教育の新展開」という年会テーマのもと学会が行われた。広く科学教育にわたるテーマで多くの発表があった。20日(水)には「教育実践・科学授業開発9」の分科会にて、教育学部4年水谷一心が「カレンダーの数学Ⅱ(上野祐一との共同研究)」の発表を行った。発表後は数学に関する質問だけでなく、様々な分野の視点から質問をいただき、とても有意義のある協議の時間となった。
 また、参加した学生の感想は以下の通りである。
・学会に出席したことは、今回が初めてでした。そのため、学会というものがどういうものなのか、雰囲気を味わえたことなど、すごく良い体験ができました。また、大学の先生の専門的な意見や論文に対する考え方を聞くことができて、良い勉強になりました。特に、オーストラリア、ケアンズの日本人学校の環境学習についての発表が印象的でした。昨今、SDGsや地球温暖化などの環境問題が学校現場で取り上げられるようになっています。このような情勢の中で、どのようにすれば子どもたちが環境について興味を持つようになるのか、考えなければいけないと思いました。ケアンズの学校では、ウミガメを取り上げていたようですが、日本で環境学習を行う場合には、その地域に合った動植物を用いることで子どもたちが自分事として環境問題に取り組めるようになるのではないかと考えました。また、普段の大学の授業で先生方がよくおっしゃっている教科横断的な学びを組み込んでいくことの重要性や効果もよく感じることができました。
・研究というものは、結果が出るからこそ課題が見つかる循環が発生するものだと感じました。福井大学の風間寛司先生の研究発表では、福井県にある「絵付算額」を用いて、小中学生に向けた授業実践を行い、算額への興味関心を引き出すことに繋がったように私自身発表を聞き感じました。
・今回、初めて学会という場で発表をさせていただきました。初めての経験だったのでとても緊張しました。発表では、緊張もしましたが質疑応答まで丁寧に行うことができことは良かったのではないかと思います。また、私の研究に対し、他の大学の先生方に興味を持っていただけたことは、とても嬉しく思いました。その中で、文化的な意味を通して理科教育と関連させることができるなど、教科横断的な見方をすることができることを知り、私の発表内容をさらに深める事ができると感じました。課題として、達成目標の設定などが挙げていただいたので、今後、考察していこうと思います。

2023年09月28日