保健体育コース

主な授業の紹介

体育原理
現代におけるスポーツ・運動が抱える諸問題を取り上げ、それらに対しどのように対処、解決していくかを考察する学問です。その考察を通して、スポーツ・運動に取り組む姿勢や態度を養います。
体育社会学
体育やスポーツの現象や問題を社会的な見地から考察する学問です。現代のスポーツは政治や経済との結びつきも強く、社会の影響を強く受けます。
保健体育科教育法
学校体育の諸活動を対象に、最適な教育指導方法、授業の具体的な指導計画、評価方法などについて考察する学問です。
公衆衛生学
人々の健康に関わる要因は何かを探り、健康増進・疾病の予防、疾病拡大の抑止などに必要な活動を実践、評価する学問です。例えば、ウィルスや菌が感染性疾患(疾病)の要因ですが、教育を受けていないことや貧困、身体活動不足は糖尿病や高血圧、悪性腫瘍(癌)、認知症などといった非感染性疾患の要因です。
体育実技(柔道)
柔道を含む「武道」の授業は、日本固有のスポーツ文化と伝統を学ぶこと、また、礼儀作法や相手の思いやりといった社会性を習得することが目的です。人とのコミュニケーションが希薄化している現在、とても大切な授業といえます。本学では授業内で初段(黒帯)の取得を目指します。
体育実技(野外活動)
夏は伊勢市内の川で水辺活動や飯盒炊爨、キャンプファイヤーを行い、冬は長野県志賀高原スキー場でスキーや鎌倉づくりなどの雪上活動をします。生涯スポーツについて学ぶとともに、自然と向き合うことで、自然の大切さや安全管理についても学びます。

卒業生からのメッセージ

若葉 京良(2011年度卒、2014年度大学院修了、十文字学園女子大学 人間生活学部 健康栄養学科 教員)
保健体育の教員免許やスポーツ指導者資格の取得、ゼミ、課外活動など、たくさんのことにチャレンジさせてもらえた経験が、今の自分に活きています。とくにゼミでは、地域住民を対象にしたダイエット教室や運動教室などの地域貢献活動に参加し、研究活動ができたこと、先輩や後輩、他大学の先生・学生と合同勉強会を通して交流できたことが印象に残っています。本学の大学院(修士課程)を修了後、さらに筑波大学大学院(博士課程)に進学し、研究職を目指しました。
堤 扶子(2011年度卒、2013年度大学院修了、三重県特別支援学校教諭)
子ども達に陸上を教えたい! その気持から、運動についての知識を学べるカリキュラムが沢山用意されている皇學館を選びました。スキー・スノーボード実習で初めてゲレンデに行きましたが、今ではスノーボードは私の生き甲斐です。教職の道へのサポートがしっかりしています。そのおかげで勉強ばかりでなく部活も真剣に取り組むことが出来ました。大学院にも進学し、海外の学会で発表する経験も出来ました。それ以降、海外旅行も楽しんでいます。
水谷 美咲(2011年度卒、元三重県中学校教諭(保健体育))
「人と繋がることの大切さ」を学びました。先生方や教職支援等の先生、一緒に授業を受ける仲間など、たくさんの人から刺激を受け、自分には無いものを感じることで、「あの子には負けないぞ」というやる気や、新しい興味を得ていました。また、「誰かの刺激になれる一人でありたい」と思うようにもなりました。教員採用試験のときにはライバルになりますが、授業中はもちろん、授業外でもお互いに教えあったり、練習に快く付き合ってくれる良き仲間でした。仲間の存在はとても大きく、今でも感謝しています。学校の教師として一番大切にしていたことは「子ども達に笑っていてほしい」ということでした。子ども達を楽しませるためには、まず自分自身が楽しかった経験を増やすことです。大学生活では「今しかできないことを精一杯やること」を大切にしてきました。部活動や教育アシスタントのボランティア、スポーツの資格取得等をしてきましたが、何でもかまいません。それによって「人との繋がり」が増えます。全力で挑戦してみてください。
山口 麻貴(2011年度卒、三重県小学校教諭)
教育学部では教育の基礎を学べました。現場に出ていくまでの心構え、指導案の書き方、指導方など、ここには書ききれないほどたくさん。友達と一緒に指導案を考えたり模擬授業をしたりして、いろいろなアイデアを出し合い、試行錯誤できたことも勉強になりました。ゼミではダイエット教室のスタッフとして参加し、受講者一人一人の個人差に応じた指導法を考えました。成人を対象にしていましたが、指導・サポートすることにやりがいを感じ、子ども達への教育に繋がっていくと感じました。このほかにも、ゼミ旅行(海外)やスキー実習、卒論の制作活動(の合間のクリスマスパーティや励まし合いながら研究室で過ごしたことなど)も強く印象に残っています。充実した学生生活を送れたと思っていますが、現場に出ると自分の時間がなかなか取れなくなるので、もう少し勉強しておけばよかったなと思っています。後悔しないよう、全力でチャレンジしてみてください。
成瀬 要(2012年度卒、三重県中学校教諭(保健体育))
教育学部での授業や学修面では教員採用試験に直結する内容ばかりだった(後になって気づく。後悔)。もちろん,教員になった後に生かされている内容もたくさんあった。卒業論文では,もっと研究がしてみたい!というところで終わってしまい,今思うと,もっと早く始めておけばよかったと思っている。友人関係もとても大切で,スキー実習では仲間と非常に濃い期間を過ごした結果,今でもスノーボードに行くときは,その時の仲間。フィールドワーク(通称,ゼミ旅行)では,友人と初めての海外旅行(バリ島でマリンスポーツなどを体験)でワクワクした記憶がある。学生生活を楽しく送るためには友人の存在が大切であり,卒業後もその友人と繋がっている。部活動(硬式野球部)での思い出は,同年代の則本選手(楽天イーグルス)が三重中京大学にいて活躍していた当時の本学は,野球環境が整っていなかったため,工夫しながら練習したこと。結構,大変な環境だった・・・が,それが今の教員生活に生きている。現在,教師になって感じることは,「皇學館大学で学ぶことができ,本当に良かった」ということ。何よりも先生との距離がとても近いこと,皇學館大学教育学部の強みは,ここだと正直思っている。今でも連絡がとれる先生方がいて,非常に心強い。ぜひこんな教育学部で学んでください。
⼤⽊  雅⼈(2017 年度卒,2019 年度大学院修了、海外柔道指導者・Phoenix Gym:Seattle. WA, USA)
皇學館⼤学では、⾃分次第で何事にもチャレンジができます。⼤学時代は、教育学部で保健体育教員やスポーツ指導者になるためにたくさんの経験を積む事ができました。教育者としての在り⽅や⼼構えなどを分かりやすい講義で学び、実際に現場での実践的な実習を経験し、ゼミ活動では海外(オーストラリア)フィールドワークをはじめとする幅広い活動を⾏いました。また、部活動では強化指定クラブである柔道部に所属し、「⽇本⼀」を⽬指す同じ志を持った集団の中で、私⾃⾝が納得のいくまで全⼒で取り組む事ができました。さらに、⼤学院に進学し、学会で発表を⾏うことは、⾃分の研究内容を分かりやすく伝えることや、他の研究者と意⾒交換することで、多⾓的な視点から物事を捉える事ができ、私⾃⾝の世界観がとても広がりました。今の私があるのは、皇學館⼤学で過ごしたたくさんの経験があったからだと強く感じています。この環境でどんなことも全⼒で前向きに⾏動することが、明るい未来に繋がると信じています。
瀨古 翔洋(2018年度卒、三重県警察
私は高校生の頃から公務員志望であり、警察官もしくは教員になりたいと考えていました。そのような私が皇學館大学への進学を決めた理由は、2つあります。1つ目は幼い頃から続けてきた柔道が続けられること、2つ目は教員免許の取得が可能であることでした。佐藤武尊監督率いる柔道部には、柔道に対して熱い想いを持った部員が多数在籍していることから、切磋琢磨できる環境が整っており、それは現在も受け継がれています。また、教育学部教育学科スポーツ健康科学コースは、教育者としての基礎知識を学べることはもちろん、スポーツをする上で必要不可欠なスポーツの科学的な知識等についても学ぶことができます。本学で学んだ知識は、現在も競技者である私にとって大切な財産となっています。私は三重県出身であり、このような恵まれた環境が地元にあるということから皇學館大学入学を決めました。その環境で4年間努力した結果、柔道では高校時代に県大会で入賞さえできなかった私が、大学4年時には東海大会優勝、全国大会ベスト8入賞という成績を収めることができました。学業面では目標としていた警察官採用試験に合格し、教員免許も取得することができました。現在、私は柔道特別訓練員として充実した毎日を過ごしており、柔道部や教育学部を通して学んだ経験は公務員として、警察官としての勤務に活かすことができています。学業のみならず、社会人として必要なスキルが身につく環境が皇學館大学にはあります。
中西 春城(2019年度卒、スポーツインストラクター(株)LAVA International
教育学部で学んだことはたくさんあると思います。主体性や責任感、指導案の作成や卒業論文の作成。インストラクターの仕事は教員とは違い、生徒は子どもではなく大人が生徒となります。ですが、教育学部で学んだことはここでも発揮することができました。主体性や責任感に関しては、現在物販リーダーをしておりそういうところでも発揮しています。また指導案の作成などを行なっていたのでヨガレッスンの作成などスムーズに進めることができました!教員になることを諦めましたが、どんな道でも教育学部で学んだことはこの先の人生に活きます!自信を持って自分の未来を掴み取ってください。
浅井 萌加(2019年度卒、2021年度大学院修了、小学校教諭)
私は大学生活でたくさんのことを学ぶことができました。特に、ゼミ活動の「はなまる学舎」で実際に小学生と関わることができたことは、教員生活に大きく生かされています。具体的には、子どもたちとの接し方やお便りの制作、行事の開催、保護者対応の仕方などです。なかなか上手くいかない時には、ゼミの仲間と助け合い、意見交換をし、大変有意義な時間を過ごしました。このように、ゼミ活動「はなまる学舎」で学んだことは今ではとても大切なものであったと感じています。皇學館大学での学生生活では、それぞれがしっかりと目標を持ち、それに向かって様々なことに挑戦しながら、楽しんでください。
吉田 光輝(2021年度卒、松阪市役所)
私は各教科の授業の進め方をはじめ、授業を行う時の注意点など、教師として必要な知識を学びました。私は教師という道には進みませんでしたが、物事を他社に伝える能力や人前に出て話をする能力は、社会人になった今、とても生きています。このコースでは体育実技の授業の中で、できる人が他の人にアドバイスしたりして、みんなができるようになっていったところがとても印象に残っています。本学教育学部は教師になることはもちろんのこと、教師以外の社会人になっても役立つことをたくさん学べます。
 

 

在学生からのメッセージ

野嶋 瑞葉(2020年度入学、ハンドボール部、皇學館高校出身)
私は小学校免許と中・高保健体育免許の取得を目指しています。スポーツ健康科学コースでは、体力測定・評価や応急処置などのスポーツ医科学分野の基礎的な知識や指導法などの理解を深めることができます。また、現在、学校現場ではICT機器を使用した学習が進められています。そのため、保健体育の授業でも電子黒板やタブレットなどを使用した指導方法について勉強しており、実践的な指導力が身についていると感じます。そして、先生方との距離が近いことや教職支援など個人へのサポートが充実しており、安心して将来のことを考えることができます。
本木 靖剛(2020年度入学、柔道部、小杉高校出身)
私は、中高保健体育免許、小学校免許、スポーツ指導者の資格の取得を目指しています。3年次に教育実習へ行き、講義で学んだことを生かしました。実際の現場を体験することで、教師としての立ち振る舞いや言動、指導の仕方など、多くのことを学ぶことができました。そして、より一層、教師になりたいという気持ちが高まりました。大学では、学習環境が充実しており、教育に関する知識・技能を十分に身につけることができます。また、同じ部活動やゼミの仲間と様々な活動を共にし、人間的にも大きく成長することができました。
木出 昂希(2021年度入学、サッカー部、滝川第二高校出身)
私はスポーツ健康科学コースで、様々な運動・スポーツを行いながら、身体を動かすことの楽しさや大切さを学んでいます。また、模擬授業や指導案づくりなど実践的な学習をしながら、充実した大学生活を送っています。
吉田 奈未(2021年度入学、バレーボール部、名城大学附属高校出身)
県外からの入学のため、大学入学時は1人も友達がおらず不安で仕方がありませんでした。しかし、現在は部活の仲間や友達にも恵まれ楽しい大学生生活を送っています。保健体育科と小学校の免許取得のため、2年次からスポーツ健康科学コースに進み、体育の実技や保健体育教員に必要な教育法をはじめ、他の教科の教育法についても学んでいます。この教育学部では、教育現場に出た時のことを考えながら講義がなされています。大学でしか得られない知識が手に入るのも魅力の一つです。