ゼミ紹介

子どもたちは学習面や行動面あるいは身体面などにおいて、様々なエラーをきたすことがあります。それらのエラーのことを、一般的に「つまずき」と呼んでいます。それらの「つまずき」を自分の力で克服できるのでしたら全く問題はありません。しかしながら実際には、自分の力だけで克服することができず、苦戦を強いられる場合が多く見られます。できないことやわからないことは決して悪いことではありませんし、努力が足りないわけでもありません。何か必ず理由があります。私たち発達障害学ゼミでは、つまずきの背景に思いを馳せながら、個々の特性に合った支援策や指導策を考案することを基本としています。できない子や苦戦している子を救うためのこのような考え方は、インクルーシブ教育システム時代を生き抜く教員にとってサバイバルスキルと言っても過言ではありません。私たちが大切にしているキーワードは、『自分の力で頑張れ』ではなく、『あればできるを支える』です。何かしらの支えがある学習は、やがて支えがなくても上手くできるようになっていきます。その日に向けて、必要な何かを皆で一緒に考えて生きたと思っています。

発達障害教育

本研究室ではプロジェクト研究をベースに互いに協力しながら研究を進めています。
●FITプロジェクト
子どもたちの学習面のつまずきに注目して、オーダーメイド方式に基づいて、国語科や算数科の教科書を個々の理解度や特性に合わせて変更調整し個別最適化させた教科書に仕上げ、子どもたちの内容理解を促し学習への意欲を高めるよう取り組んでいます。
●あそトレプロジェクト
  子どもたちの行動面や心理面でのつまずきに注目して、
アウトリーチ方式に基づいて、伊勢市内4か所の放課後
児童クラブとタイアップした出前SSTを実践しています。
●よさトレプロジェクト
子どもたちの身体面の躓きに注目して、宮川医療少年院と日本コグトレ研究会が開発した認知作業トレーニング(COGOTプログラム)を、よさこいソーランの踊りに組み込むことにより、楽しく踊りながら認知トレーニングができる新たな踊りの開発に取り組んでいます。
●躓図鑑プロジェクト
様々な躓きの背景を探りながら、その原因となる要素を拾い出し、個々の事例に合わせた支援策や指導方法を検討しています。

床椅子取りゲーム

卒業論文題目(2019年度)

*小学生の学習面の躓きに関する大学生と小学校教員の認識比較
*小学生の行動面の躓きに関する一般的認知度評価
*アセスメントに基づくSST(ソーシャルスキルトレーニング)の有効性に関する研究
*小学生の国語科における学習面でのつまずきに対する有効な支援策に関する研究
*オーダーメイド方式による単元別国語科オリジナル教科用教材の有効性に関する研究
*重度知的障害のある児童への絵本版オリジナル教科書を用いた有効性に関する研究
*小学6年生自閉症児へのデジタル版オリジナル教科書を用いた有効性に関する研究
*視覚障害者の空間認知能力に関する研究